異例の謝罪会見だった。

 7月19日に緊急会見を開いた日本体操協会。藤田直志会長や西村賢二専務理事といった幹部が、カメラに向かって深々と頭を下げる。20歳未満にもかかわらず喫煙と飲酒行為が発覚した、体操女子日本代表のエース・宮田笙子(19)のパリ五輪出場辞退が公表されたのだ。

藤田会長

 日本代表コーチの原田睦巳氏は、涙ながらにこう訴えた。

「何の申し開きでもございませんが、本当に彼女が、ものすごいプレッシャーと残さなければいけない結果を胸に抱えながら日々を過ごしていたことはぜひご理解いただければ幸いです」

謝罪する体操協会幹部と藤田会長

 プレッシャーに圧し潰された若い選手の境遇に理解を求める体操協会。一見、協会の大人が身を挺し、過ちを犯した若い選手を守っているように見える。だが果たして、この騒動は単なる若者の過ちなのか。騒動の萌芽に気付きながらも事なかれ主義で看過し、それをひた隠す協会に、責任はないのか――。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 9

  • 28

  • 2

source : 週刊文春 2024年8月1日号