思い起こせば3年前。日本は開催国としてオリンピックの興奮の最中にあった。だが、その夏、苦い思いをした者がいる。

 

 東京五輪初日、2021年7月23日。

 

 各国の選手たちの入場、工夫を凝らした演出……いやが上にも盛り上がる五輪開会式。セレモニーを自分が作ったサウンドで彩るはずだった男は、その日、自分が何をしていたかすら覚えていない。

「僕が東京五輪の演出チームのメンバーであることが発表されたのが7月14日。“炎上”が始まったのはその直後でした」

 折からのリバイバルブームで、いま、10代の若者やK-POPアイドルがこぞって愛好する90年代の日本の音楽シーン。“渋谷系”の旗手として時代を築いたミュージシャンの小山田圭吾氏(55)は、3年前の五輪開幕直前に激烈な炎上に巻き込まれた。

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source : 週刊文春 2024年8月1日号