眠れない夜は寝室の電気を消して、代わりに小さなプラネタリウムをセットする。カーテンもリネンも濃紺に揃えた部屋の天井を覆う朧げな光。壁にぴったりお尻をつけて足を垂直に上げると、天地があやふやになってなんだか海の底にいるみたい。『星旅少年-Planetarium ghost travel-』の読後感はその時の浮遊感ととてもよく似ている。どこまでも深い夜に溶けていくように、寂しく、優しく、切なく、温かくって心地よい。
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source : 週刊文春 2024年8月29日号






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