昭和史研究の第一人者でノンフィクション作家の保阪正康氏(84)は、上皇上皇后と複数回にわたり面会し、対話を重ねてきた。「天皇に受験勉強は必要ない」と語る保阪氏が、悠仁さまに求めるものとは。
天皇には普遍的な役割があります。我々日本人にとっての“聖なる存在”であり続けることです。これは決して神秘めいた意味合いではありません。私たちは時代ごとの社会の枠組みの中で、生活のために働き、日々の欲望を満たしながら日常を生きています。そうした“俗な世界”から離れた場所で日本の文化的伝統を守り、私たちの精神の拠り所であり続ける。天皇とはそんな存在なのです。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2024年9月12日号