「週刊文春」編集部の記者が“取材のウラ話”を語る「文春記者トーク」。ここだけで聞ける話題のスクープの裏側をお楽しみください。
兵庫県・斎藤元彦知事(46)をめぐる一連の問題。「週刊文春」および「週刊文春電子版」では、これまで10本以上のスクープ記事を配信し、斎藤知事とその側近たちによる県政の実態を報じてきました。
相次いで明らかになる兵庫県庁の“腐敗体質”。だが、これは果たして“兵庫県だけの問題”なのか――。取材を続けるK記者が解説します。
出演:「週刊文春」K記者、電子版サブデスク・齋藤裕(@_SaitoYu)
齋藤 今回のゲストは、編集部のK記者です。よろしくお願いします。
K記者 よろしくお願いします。
齋藤 斎藤元彦氏のパワハラ疑惑などをめぐる一連の問題。「週刊文春」では、7月中旬からこの問題を取り上げてきました。現地取材を続ける編集部のK記者にお話を聞いていきます。
「自分の言葉で説明したい」と言っていたのに…
齋藤 8月30日に斎藤知事に対する証人尋問が行われ、その様子が在阪メディアを中心にテレビでかなり報じられました。斎藤知事の受け答え、K記者はどうご覧になりましたか?
K記者 証人尋問が行われる直前、斎藤知事が弁護士の同席を申請しました。もちろん、それ自体に問題があるとか、違法性があるわけではありません。ただ、斎藤知事は8月27日の記者会見で、「百条委員会ではできるだけ自分の言葉で説明したい」と話したばかりなんです。
百条委員会で何が語られるのか、私としては非常に期待していたんですけれども、結局のところ、弁護士によるリーガル・チェックを入れた当たり障りのないことばかり言うのだろうなと、がっかりしてしまったというのが第一印象でした。
齋藤 百条委員会での追及については、どうご覧になりましたか。
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source : 週刊文春