わたしはどう見られてきたのか振り返ってみた。
蚊がどう見ているかは容易に想像がつく。「こいつの血は、色々検査に引っかかる低品質の血だが、ほかに隙のある人間が見当たらない。今はこれで我慢だ」
カラスにも大学近くで何度か頭を蹴られた。「危害を加えるようには見えないが、間違った考えをもたないよう、念のため、一応蹴っておこう」
もしライオンが襲ったら、最初に内臓を一口食べ「このホルモンは脂肪が多すぎる」と思っただろう。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2024年9月26日号