〈自民党の総裁選が始まる。ぜひ働き方についても議論して欲しいと思う。国家が「一元的に」単純な時間制限を押し付けるのは、仕事を通じて挑戦したり、より働いて自分の力をあげたり、収入を増やしたいという人の自由を奪う愚策だと思う〉

 

 8月20日、自身のX(旧Twitter)にそう投稿したのは、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(59)だ。日本を代表するアントレプレナー(実業家)は、異例の総裁選をどう見ているのか。

楽天グループを売上収益2兆円超の大企業に育て上げた

 投稿は思いのほか、反響が大きかった(笑)。経営者はみんな感じているだろうけど、「ブラック企業」批判が怖いから何も言えないんですよ。でも、「労働=悪」という考え方はおかしい。挑戦したい人が挑戦できる、そして稼ぎたい人が稼げる、そんな社会にしていくべきです。

 そしたら、総裁選で「働き方」を公約に掲げる候補者も出てきました。その筆頭が小泉進次郎元環境相です。会合などで何度かご一緒しましたが、皆さんご存じの通り、人一倍爽やかな政治家ですよ。

河野大臣の決断力は頼もしい

 小泉さんは今回、大企業に限って解雇規制を見直し、希望者には労働時間の上限を緩和する考えを示した。代わりに、リスキリング(学び直し)や再就職支援を企業側に義務付けるといいます。若い人たちは終身雇用に縛られない。雇用の流動化こそ、日本社会の活力となるはずです。

 さらに、小泉さんが打ち出したのが、一般ドライバーが客を運ぶ「ライドシェア」の全面解禁。これも非常に重要な政策です。僕も最近、携帯キャリア事業「楽天モバイル」のトップ営業で地方にたびたび足を運びますが、バスや電車が減便されてしまって、本当に移動手段が限られている。ライドシェアは地方のお年寄りほど、必要としている政策ではないでしょうか。

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source : 週刊文春 2024年9月26日号