半世紀以上前、日本全国の“サユリスト”から嫉妬を買った元テレビプロデューサーが密かに息を引き取った。岡田太郎、享年94。女優・吉永小百合(79)の最愛の夫である。

「岡田さんは昨年12月に胆のうがんと診断され、以来、都内の病院で化学療法による治療を続けていました。ところが、転移が見つかり病状が悪化。9月3日の午前1時15分に亡くなりました」(芸能デスク)

 
15歳差の“オシドリ夫婦”として知られた吉永(上)と岡田

 岡田は東京・芝の生まれで、総理府付属機関、文化放送を経て1958年にフジテレビに入社した。

「不倫がテーマの小説『日日の背信』のドラマ版等、昼のメロドラマの演出を手がけ、顔や手足を大写しにする手法から“アップの太郎”や“よろめきの太郎”と呼ばれた」(同前)

 そんな岡田と吉永が初めて出会ったのは64年、映画「愛と死をみつめて」の公開直後に制作されたドキュメンタリーだった。

「当時、吉永さんは19歳で岡田さんは34歳。番組は吉永のヨーロッパ旅行に1カ月間密着するというもので、岡田さんがプロデューサーでした」(同前)

 以後、プロデューサーと女優という関係で、ドラマを含む3本の番組制作に関わり、2人は徐々に関係を深めていく。当時を知る芸能プロ関係者が振り返る。

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source : 週刊文春 2024年9月26日号