カナダ企業からの巨額買収提案に大きく揺れているセブン&アイHD。日本を代表する小売企業で一体、何が起きているのか。創業家の意向に、キーマンとなる取締役会議長の存在。そして、同社の井阪社長は小誌の取材に――。
■セブン-イレブン社長が語った「弁当上げ底問題と同じで…」
■会議音声入手 創業家配慮で遅れた“ヨーカ堂切り離し”
■“M&Aの大魔王”クシュタール会長(75)の1兆円資産
2005年、東京都内のレストラン。対面を果たしたのは、イトーヨーカ堂の創業者で、この年、「セブン&アイ・ホールディングス(HD)」を発足させた伊藤雅俊名誉会長(故人)と、カナダでコンビニチェーンを経営する実業家だ。
折しも、ライブドアによるフジサンケイグループ買収が世間を騒がせ、M&Aなる言葉が注目を浴びていた時期。雅俊氏もまた、買収防衛策として、自ら設立したイトーヨーカ堂、セブン-イレブン・ジャパン、デニーズジャパンの3社をHD化したばかりだった。
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source : 週刊文春 2024年10月24日号