10月27日に運命の投開票を迎える衆院選。与党過半数割れの情勢も報じられる中、小誌の「最終予測」は衝撃の結論に。全289選挙区を徹底分析したどこよりも詳しい当落リスト完全版。勝利の女神が微笑むのは?

 

▶石破 2連ポスターを剝がした自民候補の言い訳
▶進次郎「10人以上は非公認に」で落選危機6人に拡大
▶小渕優子が小誌にドリル禁止令を送ってきた
▶裏金候補を応援 昭恵夫人「文春さんも意地悪しないで」
▶高市夫と共倒れ パンツ髙木持ち歌は「青いパンツ」
▶二階ジュニアに完勝で世耕復党は「石破が代われば…」
▶重複なしでピンチ 公明石井がすがる“不倫キス県議”
▶立憲野田 野党共闘ヤル気ゼロで逃した政権交代

 東京都の東端に位置する江戸川区。荒川と旧江戸川という一級河川に挟まれた下町情緒の残る街中に、10月中旬、自民党新総裁に選出されたばかりの石破茂首相(67)の顔写真が一斉に貼りだされた。その上段には、この地域から衆院選に出馬した自民党の新人候補の顔もある。石破首相と新人候補の、いわゆる“2連ポスター”だ。

街頭演説で「テレビで見るより怖くない」とアピールする宰相

 新人候補は地元の後援会に出席した際にも、2連ポスターの前でマイクを握った。その姿は、知名度が高く国民からも人気があるとされる石破首相にあやかるようでもあった。

 だが10月15日の衆院選公示日を過ぎると、状況は一変。街中から石破首相の顔だけが忽然と消えた。

 10月27日に運命の投開票を迎える衆院選。選挙戦序盤の新聞各社による情勢調査では、一部で「自民が単独過半数割れ」という報道もあったものの、勝敗ラインとされる「自公で過半数(233議席)」についてはギリギリ維持できるとの見方が大勢を占めた。こうした結果を目にした石破氏は、周囲にこう語った。

「最初はこんなもんだろ。(裏金議員を)非公認にしてよかった。あれがなければ底なしだった」

 だが――。小誌は公示以降の全国の選挙情勢について、政治広報システム研究所代表・久保田正志氏と最終分析を行った。その結果は、石破首相が恐れる“底なし”の転落が既に始まっていることを示している。

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source : 週刊文春 2024年10月31日号