「2カ月前の練習試合でも勝ったし、この試合も普通に投げれば勝てるだろう」
マウンドに立った少年は、打席に入る大谷翔平を見ながら、こう思っていた。
2007年6月3日、福島県郡山市の開成山野球場では、全日本リトルリーグ野球選手権東北連盟大会の決勝戦が行われていた。
当時、中学1年生だった大谷が所属していたのは岩手県の水沢パイレーツ。相手は青森県の長者レッドソックスだった。この試合に先発投手としてマウンドに立ったのが、石塚凱さん(30)である。
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source : 週刊文春 2024年11月7日号