寂れたホテルの屋上に佇む男。着物は着崩れ、汗と涙で顔に塗った白粉は剥がれかかっている。男は自らのスキャンダルで歌舞伎界から追放され人生の奈落にいた。そしておもむろに舞いはじめて――。映画終盤、主演・吉沢亮(31)の見せ場である。
吉沢演じる主人公・喜久雄は、任侠の家に生まれながら、女形としての天賦の才を、歌舞伎界のスター・花井半二郎(渡辺謙)に見出される。花井家の御曹司・俊介(横浜流星)と切磋琢磨しながらやがて「人間国宝」となる一代記だ。

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source : 週刊文春 2025年8月14日・21日号
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