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大井 智保子
2017/05/07

【野球メシ】広島・若手選手を育てる“大野メシ”を食べに行ってみた

文春野球コラム ペナントレース2017

新井も、誠也も、よく食べた

 一流選手はよく食べると言う。例えに上がった選手は、新井貴浩、鈴木誠也、安部友裕などだ。

「誠也は特に努力がすごかったですよ」

 昨年の春先、まだ大野寮にいた鈴木誠也は毎日4、5食を食べていたという。食べたくて食べるのではなく、頑張って「食べる努力」をしていた。どうしても体重が落ちてしまう夏場に備えて、寮で必ず出される3食に加え、練習終わりなどにも食堂へ足を運んでいたそうだ。

 今いる寮生の中でも、それを真似して1日4、5食の努力をしているルーキーがいるという。ドラフト5位のアドゥワ誠投手だ。196センチの長身ながら83キロと細く、太れないと悩んでいるそうだが、野手、投手関係なく「食べる努力」という良き風習は受け継がれているようだ。

「育成のカープ」「カープは育てる野球」。それは言葉通り、宮本料理長という第二の母の愛情たっぷりの「大野メシ」ですくすくと育った息子たちの活躍の賜物なのである。それがカープの「野球メシ」。

「マエケンがメジャーに行く前に挨拶しにきてくれたりね、亡くなった木村拓也も、アテネじゃったかなあ、銅メダルを見せに来てくれたりね。日々たわいもないことが、うれしいんですよ」

 宮本料理長は、勝った日も負けた日もこれからも変わらぬ愛情を料理にそそぎ続ける。32年前の初仕事・ビールかけがまたできるその日を楽しみにしながら。

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※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイトhttp://bunshun.jp/articles/2421でHITボタンを押してください。

 

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