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「ノーヒットでも絶対に大丈夫」神宮球場を支配した信じる力

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/10/09
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「ノーヒット」でも、「絶対に大丈夫」ファンは高津ヤクルトを信じ抜いている

 高津監督のあのミーティングでの言葉が我々ファンにも染み込んでいる。

「絶対に大丈夫」

 9月25日の中日戦でもロドリゲスのノーノーを阻止した塩見。この日も「やっぱ阻止するのは僕でしょ」と言わんばかりのチーム初安打で球場のボルテージは最高潮に達し、ビエイラの執拗な牽制をかいくぐりながらの二盗を決めた時、周りの巨人ファンから醸し出されていたのは、3年前に我々が醸し出していたあの【重い感じ】でした。

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 ファン全体がそのムードになると、それは選手にも伝播する。

 山田哲人のボテボテの当たりを坂本が送球した球がショートバウンドしてしまったのも、この【重い感じ】からくるものとしか思えなかった。

 塩見が一気にホームインした瞬間に確信したのは、今季は絶対に優勝できるということ。

 なぜなら、我々ファン一人一人がどんな状況であっても高津ヤクルトを信じ抜いていて、あの【重い感じ】を出してチームの足を怨霊のように引っ張ることがないからです。

 たとえ今後、連敗をすることがあってもです。

 もう一度言います。

 スワローズは、絶対に、絶対に、優勝します!!

10月7日の巨人戦、サヨナラ勝ちを決め喜びを爆発させるヤクルトナイン

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