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スターと暮らせば

「銀行から『貸金庫がある』と連絡が。変なものが入ってたらどうしようって…」梅宮アンナ(49)が語る、父・辰夫の死後“駆けずり回った10カ月”

「銀行から『貸金庫がある』と連絡が。変なものが入ってたらどうしようって…」梅宮アンナ(49)が語る、父・辰夫の死後“駆けずり回った10カ月”

梅宮アンナさんインタビュー #2

2021/12/18
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 どうしても、梅宮家がどこに住んでいたかわからない時期があったんですよ。自分じゃどうにもならなくて、「あっ、『ファミリーヒストリー』(NHK)に聞けばいいんだ!」と閃いて(笑)。「芸能人には、この手があったか!」って。父が『ファミリーヒストリー』に出ていたから、番組を制作している会社へ教えてもらいに行ったの。 

——出演されていて助かりましたね。 

アンナ 父が満州で生まれて、引き揚げて水戸へ疎開したのは私もざっくりと知ってたけど、その時期の詳細はわからないことが多くて。すがる思いで連絡したら、梅宮家が会津若松にいたことがわかったりして。 

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アンナ氏と、辰夫氏が特にかわいがっていたという愛犬・クマちゃん (右)

 それで、今度はそのことを資料で証明しないといけないんですけど、デジタル化されてないんですよ。もう、書類の嵐。私、母、百々果、そして父についてくれていたスタッフのみんなで手分けして、戸籍謄本なんかをあちこちの役所へ取りに行ってね。全部やらないと、銀行は口座の凍結を解除してくれないので。 

——葬儀代など、その間の出費も大きそうですが。 

アンナ 相続手続きを終えるまでの10か月間は私のお金と母の貯金でやりくりしなきゃならなかった。母は父のお金でやってきてたし、仕事もしてたわけじゃなかったから、なにもわからないんですよ。そういう奥さん、いっぱいいるんじゃないかな。 

 

「終活」をやってくれていたと思いきや……

——そうならないように、終活として通帳のことや実印の場所などを辰夫さんにまとめておいてほしいと頼んだら、なぜか『梅宮家の秘伝レシピ』のベースにもなったレシピ帳を遺されたという。 

アンナ そうなんですよ。「やっといてね」「うん、わかった、わかった」って言いながら、一生懸命ノートになにやら書いてたから安心してたんだけど。亡くなってノートを開いてみたら料理のことばかり書いてあって、なにひとつやってなかったの。

 だから、この家の玄関の鍵がどこにあるのかわからなくて、いまだに勝手口から入ってる(笑)。生前も勝手口から出入りしてたけど、「やっぱり玄関から入りたいよね。でも、鍵ってどこにあるんだろう?」という状態で。