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競馬が好きで雷が嫌い、お金よりも夢を選ぶ…知られざるロッテ・吉井理人監督の素顔

文春野球コラム ペナントレース2023

2023/06/01
note

梅雨入りを前にしてひとつだけ心配なのが……

 いろいろと書いてきましたが、私が考える吉井監督の強みは、「一本筋が通っていて保身や忖度を一切しない(と思われる!)こと」。今までピッチングコーチを勤めてきた球団(日ハム、ソフトバンク、ロッテ)では、何回となく監督とぶつかってきました。選手を守るために身体を張って監督に立ち向かう姿勢は、長い物にすぐ巻かれる私からすると、ひたすら尊敬するしかありません。

 また、監督になった、立場が変わったからと言って、急に態度が大きくなるような方でもないと思います。コーチ時代、何度も取材をさせていただきましたが、常に真摯に答えてくださるので助かりました。ラジオのスポーツアナウンサーの相手なんかしている暇はなかっただろうに……。そんな人柄だからこそ、下はきっとついてくるだろうし、「この人を胴上げしたい」って気持ちを選手は持つと思うのです。

 とはいえ、ペナントレースは競馬にたとえるなら、まだようやく向こう正面に入った程度。前半の1000メートルを1分4秒台くらいのスローペースで逃げられればいいのですが……。

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 あとは、毎度同じことの繰り返しですが、打線の奮起に期待! とにかくもっとホームランを打ってくれ~(涙)。

 そうそう、余談ながら梅雨入りを前にしてひとつだけ心配なのが「雷」。吉井監督は大の苦手ですからね~。それまで無双のピッチングをしていたのに、雷鳴とともにガタガタと崩れるというシーンを何度か目にしました。

「誰か、あれを治す方法を知らんか?」

 ヤクルト時代、亡き野村克也監督がぼやいていたものです。雷で勝負勘が狂う……なんてことがありませんように(笑)。

 さあ、この秋はどんな結果が待っているのか。最後は競馬風に予想実況します。

「200の標識を通過、先頭は依然として千葉ロッテ、外からソフトバンクが並んで行く、大外からオリックスが上がってきた! 千葉ロッテ、ソフトバンク、オリックス、3頭並んでゴールイン!! わずかに千葉ロッテ有利か? 鞍上の吉井理人はこぶしを突き上げているーっ!!!」

◆ ◆ ◆

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