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北京五輪の銀メダル熱狂から1年…本橋麻里に聞く、カーリングは「4年に一度のやつ」から進化できたのか

本橋麻里インタビュー #1

2023/05/28
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――北海道の方って「寄ってけー」ってよく言ってくれますね。

本橋 そうなんです。北海道民の鑑みたいな人で、お言葉に甘えてみっちゃんとコーヒー飲んだり、少し立ち話しただけで、本当に大した話をしてなくてもその後でいつも不思議と前向きな気持ちになれるんです。いま、日本に足らないのはみっちゃんだと本気で思ってます。

――では本橋さんは、カーリングにおける「みっちゃん」になりたい。それが目標だと。

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本橋 改めて考えるとかなり高い目標ですね、それ。でも、何かカーリング関係でもそうでなくても、面白いことを思いついた人が「本橋に話してみよう」とか思ってくれたらすごい嬉しいです。

北見焼肉特有のタレを活かした「やき弁」を監修

――そういう意味では、北海道のソウルフードである「やきそば弁当」のロコ・ソラーレ監修「北見焼肉味」が発売されました。

本橋 まさか小さな頃から食べていた「やき弁」の監修をするなんて、人生って面白いですよね。

北海道限定発売の「北見焼肉味」はコンビニやスーパーなどに並んで好評発売中 ©竹田聡一郎

――あれってチームで味見をしているんですか?

本橋 しましたしました。みんなで試食しながら、あーでもないこーでもないと言い合うのはすごく面白かったです。北見焼肉特有の玉ねぎの甘さが効いたタレを活かしながら、スパイシーでもあります。すごく美味しいですよ。北海道にいらした際はみなさま、ぜひお試しください!

――それも「カーリングって面白い」と感じてくれる企業や団体が増えた、という進歩かもしれませんね。

本橋 そうだとしたら嬉しいです。今回、携わらせていただいて、改めて商品を開発して世に出す東洋水産さんという企業のこだわり、仕事の進め方とそのスピード感、アイデアの出し方などなど、近くで見ることができました。私たちは現場で「すごーい」しか言えなかったですね。本当に勉強になりました。

6年ぶりの日本選手権で感じたロコ・ソラーレの強さ

――氷上の話も聞かせてください。22/23シーズン、本橋さんは選手として6年ぶりの日本選手権出場を果たしました。久しぶりの日本選手権はいかがでしたか?

本橋 メディアの方に「6年ぶり」と言われて「そうか、そんなに経ったんだ」みたいな感じが正直なところです。一年一年やるべきことをやってきたら時間が過ぎていましたね。

――日本選手権でロコ・ソラーレとロコ・ステラの“姉妹対決”も実現しました。改めて対戦してみていかがでしたか?