オリンピックの銀メダルという過去最高の結果で幕を閉じた、カーリング女子の日本代表「ロコ・ソラーレ」の快進撃。テレビ中継では、喜怒哀楽にあふれる選手たちのプレーとともに、アイス上でのコミュニケーションにも注目が集まった。
気になる名言とナゾ発言について、2018年に「SC軽井沢クラブ」の一員として平昌五輪に出場した経験のある現役カーリングプレーヤー、両角公佑選手に聞いてみた。
「レベルの高い試合を見せてくれてありがとう」
――北京五輪が終わりました。
両角 濃ゆい日々でしたね。ロコ・ソラーレ銀メダル獲得の喜びの余韻と、日本は男子チームが参加できなかった寂しさもちょっとあります。いずれにしても心地よい疲労感はありますね。とにかく「レベルの高い試合を見せてくれてありがとう」と全選手にお伝えしたいです。
――本橋麻里さんがマネジメント会社を通して「今回もよく笑って、よく泣くという素直な感情を見てもらえたと思います」と発表していますが、確かに喜怒哀楽全部、出ていましたね。ということで今回は名言、ナゾ発言で振り返るロコ・ソラーレの北京五輪です。
両角 なるほど。面白そうですね。
鈴木夕湖選手の「ちょっきり」
――何か印象深い彼女たちの発言はありますか?
両角 たくさんあるなあ。でも最初に浮かんだのは鈴木夕湖選手の「ちょっきり」ですかね。ハウス(円)から打ち出したい石をハック(石を投げる足場)側の鈴木選手に向かって「これ、見えてる?」と聞いたら、鈴木選手が「ちょっきり隠れてる」って言ったのかな。
――調べたら北海道弁で「ちょうど」「ぴったり」みたいな意味みたいですね。ちょっきし、とも言うらしいです。公佑選手は鈴木選手とミックスダブルスのパートナーですが、言われたことありますか?
両角 記憶にないですね。僕は長野県民なので、ひょっとして北海道民同士のチーム限定なのかもしれません。でも「そだねー」はよく言っていますね。あれは基本的に肯定の相槌ですし、なんとなく会話のリズムも良くなるから、チームとして悪くない言葉な気がします。だてに流行語大賞を獲ってないっすね。
――鈴木選手は普段はどんな方なんですか?
両角 天然と評されることが多いのですが、意外と言うと失礼ながら、しっかり物事を合理的に考えられる人ですね。何よりも自分の言葉と考え方をもっている人なので話していても楽しい。でも若干、人見知りらしいのです。あまり人見知りしない僕に対して「コースケ君が距離感を詰めてくるので昔は苦手だった」と去年、初めて言われてちょっとショックでした(笑)。