夕梨花選手は物事に対するコメントの切れ味がハンパない
――両角選手から見て、夕梨花選手はキャラクター的にはどうですか?
両角 基本的に物静かな人なんですけれど、いい具合に毒も持っているのがギャップがあって面白いですね。物事に対するコメントの切れ味がハンパないことがよくあって、そういう時には、彼女の義理の兄であるコンサドーレの松村雄太選手なんかと「“黒夕梨花”が出た」などと笑い合っています。
あとは一度、彼女の得意なウィックショットについてアドバイスを求めたら、「言われたところに言われたウェイトで投げればいいと思う」とアドバイスをくれて、「ありがとう」と返事をしたけれど、内心では「それができねえから聞いてるんだよ」とちょっと思いました。
兄の友佑選手がやらかした“ミス”
――スキップの藤澤五月選手に行く前に、両角選手の身内のミスを追及します。
両角 なんですか、身内って。
――今回、解説者として北京入りしていた兄の友佑選手です。
両角 あの垂れ目のパンダ野郎が何かやらかしましたか?
――はい、若干。ラウンドロビン(総当たりの予選)のイギリス戦で友佑さんが「ロコ・ソラーレの狙いは」と言おうとして、「ロコ・ソラーレの呪いは」とありえない噛み方をしました。そのイギリス戦は敗退。決勝は金村萌絵さんの解説だったのですが、ネットでは「やっぱり呪いが……」との声も。
両角 あー、ちょっと話題になっていましたね。あの人、割と滑舌はいいんですけどね。チームメイトの岩井(真幸/まさき)さんの「マサ」と、宿谷(涼太郎)くんの「リョウ」を言い間違えたりは時々しています。とにかく「呪い」はひどい噛み方でしたね。身内としてチームメイトとして謝罪します。ビンドゥンドゥンを買ったらしいので没収しておきます。
藤澤選手の「はいさい、はいさい」の意味は?
――さて藤澤選手。彼女の不思議なコールがSNSなどで話題になっていました。面白かったのは「はいさい、はいさい」というコールについて、「さっちゃんがいきなりうちなーぐち(沖縄の方言)を連発」とか「北京が寒すぎて沖縄が恋しくなったんだ。いつでもおいで」的な反応が……。
両角 面白いですね。でも、きっとそれは「ハイサイド」です。ちょっとマニアックなのですが、右利きの選手が時計回りのターンで投げたときに、狙ったストーンを半分に割って進行方向左側のサイドのことですね。そっち側にきっちりめんそーれさせたい、というコールですね。ロコは以前、沖縄合宿もしていましたけど、「はいさい」ではなさそうです。