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「拒食症で骨と皮だけのガリガリに」体重は55→38キロに激減…『バチェラー』初代ヒロインが語る、摂食障害に苦しんだ学生時代

蒼川愛さんインタビュー #1

2024/01/28
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 恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン1に参加し、2023年10月に初の著書『蒼川愛という生き方。』(フローラル出版)を上梓した蒼川愛さん(29)。現在は1児の母として子育てをしながら、モデル・インフルエンサーとして活動している。

 蒼川さんは学生時代、過度なダイエットで拒食症になったことがあるという。なぜ彼女は、そこまで自分を追い詰めてしまったのか。自己肯定感が低かった幼少期、ダイエットを始めたきっかけ、拒食症になるまでの経緯などを聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)

モデル・インフルエンサーとして活躍する蒼川愛さん ©石川啓次/文藝春秋

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父と会うのは年に数回、不思議な家族関係

――蒼川さんはどのような幼少期を送られたのでしょうか。

蒼川愛さん(以下、蒼川) 母親が地元の島根で教員をしていたので、私自身も島根で生まれ育ったんです。でも父親が転々と単身赴任をしていて、一緒に住んだことがなくて。だからずっと、母と私の2人暮らしでした。

 父と会う機会というと、年に何回か旅行先で会ったり、海外に一緒に行ったりだったんですが、それも現地集合・現地解散みたいな感じで。だから不思議な関係の家族ではありますね。

――お父さんとはどのようなご関係ですか。

蒼川 いまだに少し人見知りしてしまいますね。最近は割とタメ口で話せるようになりましたが、以前は敬語で「お父さん、元気ですか」みたいな。父も私に敬語でしたし。でも仲が悪いというわけではなく、それが普通でしたね。

 

容姿のコンプレックスを抱えるようになったきっかけ

――蒼川さんは幼少期、どのような子どもでしたか?

蒼川 恥ずかしがり屋で、人前に出るのが苦手でした。特に初めての場に出るときとか、ピアノのコンクール、合唱コンクールとかはガチガチに緊張しちゃって。

 私、自分のことをあまり好きになれなかったタイプなんですね。それが始まったのは小学校の頃だったかな。地元の合唱団に入っていたんですが、そこでずば抜けてなんでもできる子がいたんです。その子とは同じ学校でもあったんですけど、何かとその子と自分を比べてしまうようになって。

――成長してからもそういう風に誰かと自分を比べてしまいましたか。

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