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ヒグマの胃から見つかったのは“9キロの人肉と骨”…ベテラン釣り人の遺体が物語る「ヒグマの恐るべき残虐性」

『アーバン熊の脅威』より #4

genre : ライフ, 社会

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 熊は人間を攻撃する際に顔面を集中的に狙うことが多いが、捕食対象と認識した時はそれだけに留まらず、遺体を引き裂くことが珍しくない。

なぜ遺体をバラバラに引き裂いたのか?

 2021年7月には、北海道福島町で畑仕事に出かけた七十代の女性がヒグマに襲われ、外傷性ショックで死亡する事件があった。

 この時は警察やマスコミの「配慮」によって詳しい被害状況があまり明かされなかったが、遺体には上半身がなく、性別すらわからないほど激しく損傷していたことがわかっている。先述したようにヒグマは食べ物を隠す習性があることから、手頃なサイズにするために遺体をバラバラに引き裂くのではないかとみられている。

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写真はイメージ ©getty

 朱鞠内湖の事件は被害者数だけ見れば1名だが、あまりにもひどい遺体の損壊ぶりによって、ヒグマの残虐性とすさまじいパワーを思い知らされた。その意味でも、世間に大きな衝撃を与えたといえるだろう。

アーバン熊の脅威

アーバン熊の脅威

別冊宝島編集部

宝島社

2024年1月26日 発売

ヒグマの胃から見つかったのは“9キロの人肉と骨”…ベテラン釣り人の遺体が物語る「ヒグマの恐るべき残虐性」

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