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「知らなかったり間違えたりすると大損することも…」定年間際からでも実践できる“老後資金の準備方法”

『定年後ずっと困らないお金の話』(頼藤太希 著)――ベストセラー解剖

2023/05/24
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『定年後ずっと困らないお金の話 会社も役所も銀行もまともに教えてくれない』(頼藤太希 著)大和書房

 退職金や年金、健康保険をはじめ定年前後にはお金に関する手続きが目白押し。それらに対応するための知識をマネーコンサルタントの著者が実践的に解説した本書が話題を呼んでいる。

「時間を味方に投資を勧める若い人向けの本はたくさんありますが、定年間際からでも実践できる老後資金の準備方法を紹介したいと考えました。定年前後のお金の手続きは、知らなかったり間違えたりすると大損することも。本書では損をしないための方法を徹底的に解説しています」(担当編集者の三輪謙郎さん)

 50代から順に章立てされており、いつ、何をやるべきなのかがわかりやすい。退職金や年金のお得な受け取り方、再雇用制度の現実、何歳まで生きるかによって変わる年金の繰上げ・繰下げ受給の損益分岐点など、定年後のライフプランに関わる情報が満載。給付金の増額、介護保険サービスの自己負担額を減らす方法等、誰も教えてくれない裏ワザも。変額保険やつみたてNISA、iDeCoといった資産の賢い取り崩し法も紹介している。

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「国の制度は自分で申請する必要があるため特に詳しく載せています。意外とたくさんあるので、お金への不安が少しは解消されるのではないでしょうか。『この本をきっかけに老後の具体的な計画を立てることができた』という嬉しい声も届いています」(三輪さん)

2022年6月発売。初版7500部。現在11刷6万7500部(電子含む)
「知らなかったり間違えたりすると大損することも…」定年間際からでも実践できる“老後資金の準備方法”

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