「老後の2000万円問題がマスコミで騒がれた際、著者が『未来にはお金以外にも色々と考えるべきことがある』とSNSに投稿。これが思わぬ反響を呼び、本書の企画に繋がりました」(担当編集者の中野亜海さん)
年金制度は破綻しないのか、人口減少による労働力不足は何をもたらすのか、退職金はもらえるのか、このまま地球の温暖化が進むとどうなるのか、南海トラフ地震や首都直下型地震後、待ち受ける事態は――。
本書は、漠然とした不安を抱えつつもつい目を逸らしがちなこのような諸問題を、著者が広くあまねく考察。約20年後、私たちの実生活にどう影響するのかを《ありのままに予測》している。
「《これからの日本がますます貧しくなるのは間違いない》など、本書が示す未来予測は決して明るいものではありません。しかし読者からの反響は、意外にも『元気が出た』『やる気になった』というものが多いんです。それは著者が予測だけで終わらせず、各問題の本質をわかりやすく解きほぐし、個人が取るべき対策案を考えやすくしているからでしょう」(中野さん)
著者は悲観的な予測を立てながらも、《これらを変えるかもしれないのがテクノロジーだ》と希望も見せる。6G、空飛ぶクルマ、全固体電池等のテクノロジーが未来をどう変えるかを示した章も好評だそう。
2021年1月発売。初版1万部。現在9刷15万部(電子含む)