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「おみくじには安産って」misonoが初めて明かす、精巣がんを公表した夫・Nosukeと子どものこと――2019上半期BEST5

misonoロングインタビュー #1

note

家族を悲しませたくないから、作り笑いしていました

――仕事しながらの看病は大変だったのではないですか。

misono Nosukeもmisonoも、実はネガティブな性格で。特にNosukeは、今のブログから多分皆さんが想像もできないぐらい、めちゃくちゃ落ち込んでいたんですよ。でも、それを絶対にブログで出さないし、友達の前でも出さない。ウチしか知らないNosukeがいました。病気が分かった頃は、よりいっそうNosukeがマイナス思考になっていて、「なんでそんなこと言うの」と聞きたくない言葉をたくさん口にしていました。自分くらいはせめてポジティブでいようと、Nosukeがどんなにネガティブなことを言っても、とにかく前向きに笑って返すしかありませんでした。

 

――misonoさんも辛かったと思います。

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misono でも、「Nosukeが一番辛い」と言われて来たので、ウチはNosukeの前では泣けない。弱音も吐けない。いつも笑顔でいました。お見舞いに来てくれた友達の前でも、プライベートの「神田美苑」ではなく、芸能人であるローマ字の「misono」として過ごして。家族もNosukeも悲しませたくないから、作り笑いしていました。仕事があるから友達に会う時間もない。看病している側って本当に辛いけれど、辛いって言っちゃいけないんです。何かあっても「Nosukeさんは病気なんだから」「Nosukeさんが一番辛いんだから」。自分の味方は自分しかいないのかなと思うこともありました。

――看病している側の辛さはなかなか口に出せないですね。

misono だからこそ、これからは看病している側の人の気持ちに寄り添えたらなと思っています。「ありのままでいてね」って声をかけてあげたい。自分も、実は体調を崩し、3月29日から4月5日まで入院をしていたんです。看病している人が壊れる前に、もっと素直に正直に考えを言葉にしたり、misonoを見て「泣いてもいいんだ」「今日ぐらいは息抜きしていいよね」と思って、少し休んでもらえたら嬉しいです。ストレス発散や気分転換も、必要なので。