北海道民にとっては、深夜の地方ローカル番組に、全身黒タイツ姿で出演していた姿が懐かしい。いまや、映画・ドラマで欠かすことのできない存在となった俳優・大泉洋(北海道江別市出身)。
役所内で出世街道を歩んでいる
実は、大泉には7つ上の実兄・大泉潤氏がいる。同氏は早稲田大学卒業後、函館市役所に入った。2017年4月に観光部長に就任した。周知の通り、函館経済を支えるのが観光と水産加工業。潤氏は主力産業の担当責任者として、東西奔走していた。
今年5月からは保健福祉部長に起用された。
「保健福祉部長は出世ポストの1つといわれる。大泉さんは役所内で出世街道を歩んでいる。庁内の評判も上々で、2023年までに副市長に抜てきされる可能性もある」(函館市役所関係者)
そんな潤氏に、函館市長選への出馬説が浮上している。今春、函館市長選がおこなわれ、現職の工藤寿樹氏が3選を果たした。工藤氏の4選は、年齢的に微妙なところ。歴代市長の多くは市OBが務めている。そうした背景もあり、潤氏に出馬待望論が出ているというわけだ。ちなみに現職市長と潤氏は、早稲田の先輩後輩にあたる。
「“弟の七光り”で名前を……」
弟とうり二つの声の潤氏。月刊誌「財界さっぽろ」の取材に対し、現在の率直な胸の内を明かした。
「2023年の市長選への出馬はまったく考えていません。“弟の七光り”で名前を出していただけているのだと思います」
終始、謙遜ぎみだった潤氏だが、選挙は“出たい人より出したい人を”とも言われる。果たして4年後、どのような決断を下すのだろうか。
現在発売中の「財界さっぽろ」12月号では、次期函館市長選をめぐる各陣営の思惑について詳報している。公式ホームページ(https://www.zaikaisapporo.co.jp/)からデジタル版も購入できる。