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川谷の妻への直撃
その頃、東京では棚橋が川谷の妻・A子さんを直撃している。
A子さんは川谷がまだ売れていない頃から川谷と交際を始めた。ワンルームマンションでの同棲(どうせい)期間を経て、ようやくバンドが日の目を見た前年の夏、ゴールインしたばかりの糟糠(そうこう)の妻だ。ベッキーとはまったくタイプが異なる女性である。
この直撃は、記事の中でそのまま再現されている。A子さんが川谷の自宅から出てきたところで声をかけたのだ。
《――川谷さんの奥さんのA子さんですね?
「はい……。なんですか?」
――週刊文春ですが、川谷さんがタレントのベッキーさんと長崎のご実家まで旅行されているのは、ご存知ですか?
「いえ、夫は一人で帰っているはずです」
小誌記者は長崎のホテルから出てくる二人の写真を見せた。A子さんは眼を見開き、食い入るように写真を見る。だが、「……あの、すみません、よくわかりませんので」
そう言い残すと、A子さんは小走りで去って行った》
追いかけはしなかった。相手は一般女性なので、深追いはできない。
直接当たって、反応が確かめられただけでも充分だった。
(#4に続く)
本書の再現ドキュメントの元になったのは、株式会社ドワンゴが取材・制作した「ドキュメンタリードラマ『直撃せよ!~2016年文春砲の裏側~』」。ニコニコ動画で公開中。
※こちらは予告編です。