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雑誌ジャーナリズム大賞「ベッキー禁断愛」はいかにして生まれたのか? #3

雑誌ジャーナリズム大賞「ベッキー禁断愛」はいかにして生まれたのか? #3

いつまで続くかわからない張り込み

note

川谷の妻への直撃

 その頃、東京では棚橋が川谷の妻・A子さんを直撃している。

 A子さんは川谷がまだ売れていない頃から川谷と交際を始めた。ワンルームマンションでの同棲(どうせい)期間を経て、ようやくバンドが日の目を見た前年の夏、ゴールインしたばかりの糟糠(そうこう)の妻だ。ベッキーとはまったくタイプが異なる女性である。

 この直撃は、記事の中でそのまま再現されている。A子さんが川谷の自宅から出てきたところで声をかけたのだ。

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長崎で別々にホテルを出る2人 ©文藝春秋

《――川谷さんの奥さんのA子さんですね?

「はい……。なんですか?」

――週刊文春ですが、川谷さんがタレントのベッキーさんと長崎のご実家まで旅行されているのは、ご存知ですか?

「いえ、夫は一人で帰っているはずです」

 小誌記者は長崎のホテルから出てくる二人の写真を見せた。A子さんは眼を見開き、食い入るように写真を見る。だが、「……あの、すみません、よくわかりませんので」

 そう言い残すと、A子さんは小走りで去って行った》

 追いかけはしなかった。相手は一般女性なので、深追いはできない。

 直接当たって、反応が確かめられただけでも充分だった。

(#4に続く)

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 本書の再現ドキュメントの元になったのは、株式会社ドワンゴが取材・制作した「ドキュメンタリードラマ『直撃せよ!~2016年文春砲の裏側~』」。ニコニコ動画で公開中。

※こちらは予告編です。 

雑誌ジャーナリズム大賞「ベッキー禁断愛」はいかにして生まれたのか? #3

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