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全てを経験に、そして継続こそ力なり

 話は悪夢のヤクルト3連戦の初戦に戻る。平凡なフライを落球し、無駄な点を与えた京田。ミスしたら取り返すとばかり、次の打席で思いを白球に乗り移した一発を放った。ただ表情を変えずに黙々とダイヤモンドを回る姿に、改めてへこたれない強い心を持っているんだなと感心したものだ。すぐにミスを取り返すプレーができる。これはまさに先頭に立ってチームを引っ張るリードオフマンの何者でもない。大先輩の荒木の考え、そして立ち居振る舞いを日々学び、成長を続ける。ミスを肥やしに、そして試合の度に血となり肉となる経験というエネルギーを絶やすことなく身体に染み込ませていくことを願うばかりだ。

 チームの現状をみれば、ファンは何をしても驚かない。66年ぶりとなる10−0からの敗戦という考えられない痛みを味わったのだ。決して諦めはしないものの、残りのシーズンは来年のため、そして未来のドラゴンズのために、首脳陣は考え、選手たちはプレーして欲しい。京田には勝利に飢えてもらいたい。勝つことに対する執念を学んで欲しい。ミスタードラゴンズへの道・第一章は道なき道にイバラが生い茂る険しいスタートだったかもしれない。しかしこの経験を活かすも殺すも本人次第。継続こそ力なり。何一つ表情変えずに第二章へ進む姿を期待して待ちたい。

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