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テレワークに約9割が賛成 それでも1割は「在宅勤務」に反対する理由とは――アンケート結果発表

「マスク・手洗い・根性」を掲げる企業も

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「マスク・手洗い・根性」ちょっと変わった新型コロナ対策

 在宅勤務までに対策が及んでいない企業では、どんな「新型コロナウイルス対策」を講じているのだろうか。

・玄関にアルコール消毒液の設置
・就業中のマスク着用許可
・9時からの会議の撤廃
・始業時間の変更
・10人以上の会議禁止
・東京出張中止

 医療機関では、さらに厳重な対策が講じられているようだ。

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・出勤したら体温を計る
・37.5度以上なら内科受診して、その日は自宅待機
・翌日、37.5度以下なら出勤。以上なら有休で休む
・面会は家族以外禁止。手術当日以外は家族でも10分以内
・3月末まで、職員同士の飲み会など禁止

©iStock.com

 他にも「少し変わった」対策が見られた。

・除菌ペーパーが配られ、出社時と退社時にデスク周りを拭く
・エレベーターのボタンをティッシュで押す
・『手洗い・うがい・根性』という意味がわからないスローガン

「自分の命は結局、自分で守るしかない」

「検討中」と答える人も多かった。最後に「あなたの会社で『危機感がない』と思うことはありますか?」への回答を見ていこう。全社員の在宅勤務を決定する企業も増えているなか、「まったく対策を打っていない」企業もあるようだ。

「テレワークの実施を即検討・実施してほしかったです。今検討中とのことだが一刻も早く結論を出すべき」(37・女性)
「駐車場から社員がまとまって同じバスに乗って会社まで行くのですが、密閉された空間では感染のリスクも高まると思うので、ちょっと対策が甘いように感じます」(34・女性)

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「マスクをしないで咳をする人がかなりいる」(24・男性)
「クリニック勤務だが、加湿もされてない、マスクも不足している、アルコールも不足しているから、思いっきり使用できない。疑いのある患者が来ても隔離できる場所もない。自分の命は結局、自分で守るしかない」(39・女性)
「お客様向けに綺麗なオフィスにするための設備にはお金かけるくせに、空間除菌クレベリンや感染を予防するための備品は予算がないとか言って買ってくれない」(55・女性)

 ◆◆◆

 2月29日までに、WHO(世界保健機関)は、新型コロナウイルスへの対応におけるマスク利用の指針を発表しました。それによると、「せきなどの症状がない人に着用は勧めない」との見解を示しています。

 新型コロナウイルスにあたっては、各個人が正しい情報を共有しながら、それぞれの体調に見合った対策をしていく必要がありそうです。

テレワークに約9割が賛成 それでも1割は「在宅勤務」に反対する理由とは――アンケート結果発表

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