「家族とずっと一緒」というストレスには……
コロナ禍で、憂鬱感を引き起こしている原因の一つに家庭内の環境の変化が挙げられるだろう。
在宅勤務や休校などの影響で、これまで以上に家で家族と過ごす時間は増えている。普段はあまりいない夫や妻が常に家にいる。家で仕事をしなければならないのに、小さな子供がいて集中できない。
外出自粛要請下、このように家族との関係に悩む人々もいるだろう。
そんな人々に、岩波氏は共同作業を勧める。
たとえば、夫婦や家族で一緒に料理を作ってみてはどうだろう。実際、鬱病の患者さんに対し、一緒に何かをやってもらう作業療法があるという。共同作業がお互いへの信頼感を育むことはもちろん、作業自体が自粛生活の気分転換にもなる。
「ある意味この状況は関係修復のチャンスでもあるわけですが、もう手遅れだという場合は……とにかく会わないようにする(笑)。時間をずらして交互に散歩に出るとか、息の詰まらない工夫をしましょう」
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さらに、ひとり暮らしの孤立感にどう立ち向かえばいいのか、今後コロナが収束に向かっていったときに気を付けるべきことなど、岩波氏による「『コロナ鬱』にならない外出自粛生活術」は「文藝春秋」6月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されている。
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「コロナ鬱」にならない外出自粛生活術
【文藝春秋 目次】<総力特集202頁>緊急事態を超えて ウイルスVS.日本人 山中伸弥 橋下 徹/磯田道史「続・感染症の日本史」/WHOはなぜ中国の味方か
2020年6月号
2020年5月9日 発売
定価960円(税込)