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舞台クラスター出演俳優を直撃「 “出待ち禁止”にしていたが、ファンは握手しないと家までついてきちゃう」

舞台クラスター出演俳優を直撃「 “出待ち禁止”にしていたが、ファンは握手しないと家までついてきちゃう」

自身もコロナ陽性「とにかくだるかったが、舞台の疲れだと……」

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尾上松緑がブログで強く批判

 なかでも特に批判を集めているのが、体調不良を訴える俳優がいたにもかかわらず、舞台出演を強行したのではないか、という報道だ。7月12日には、歌舞伎俳優の尾上松緑がブログを更新し、その対応を強く批判している。

《僕が苛付くのは日本国内で初めて舞台での新型コロナウィルス集団感染が発生した公演主催者が“体調不良の出演者が居るのを知っていながら上演を強行した”しかも、何の手も打たずに最終日まで全行程 そして“罹患している可能性が有り、それを分かっていたのに出演し続けている者が居た”と云う事実だ》

《はっきり言おう こんな奴等は劇場サイド、主催者、出演者、スタッフに至るまで、どいつもこいつも素人の集まりだ》

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舞台「THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-」(「THE★JINRO」特設サイトより)

体調不良で舞台に出演した俳優

 報道や批判を受け、主催者である「ライズコミュニケーション」は7月12日に公式サイトでこう釈明した。

《一部報道では「体調不良の出演者がいながら上演を強行した疑い」とございます。当社としては、公益社団法人全国公立文化施設協会等の定めるガイドラインに即し、出演者に対し、稽古及び舞台中に37.5度以上の熱が出たり、体調不良を覚えたりした場合には、直ちに制作スタッフに申告していただくようお願いしておりました。7月4日に1名の方から申告をいただきましたが、抗体検査の実施の結果、陰性であったことと、検温の結果がガイドラインの規定の範囲内であったことから、ご本人とご相談の上、ご出演となりました。7月5日にも1名の方から、検温の結果が平熱より高い旨の申告をいただきましたが、出演者の方と出演者が所属する事務所の方々から、持病に起因する可能性が高いとの医師の診断があった旨のご説明を受けたことと、検温の結果がガイドラインの規定の範囲内であったことから、ご相談の上、ご出演となりました》

 A氏が当時の様子を語る。

「最初にスタッフに体調不良を訴えたのは若手舞台俳優のBでした。7月4日の公演後の夜にBが『体がだるい』と報告したので、運営の指示で抗体検査をおこないましたが結果は陰性。熱はなく味覚もあったので、大丈夫だろうと翌日の千秋楽公演にも出演しました。

 体調不良を訴えた段階で、代役を立てようとすればできたと思います。ただ、Bは主要キャストでもあったし、主催者側にも出演してほしい気持ちがあった。それでB自身も無理をしてしまったところはあると思います」

 B氏以外にも、体調不良であるにもかかわらず、舞台に出演した俳優もいた。