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蟹座生まれのヤクルト・坂口智隆と原樹理…後半戦のキーマンが三輪広報に語ったこと

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/07/04
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 みなさんこんにちは。東京ヤクルトスワローズ広報部の三輪正義です。ついに始まりますね、東京五輪。わが神宮球場の周囲も急ピッチで準備が進んでいるようで、その景色の変わりようにはビックリする今日このごろです。

 スワローズからは山田哲人と村上宗隆が代表に選ばれ、晴れの舞台に立ちます。実は、僕も現役時代は日の丸をつけてみたかったと思っていました。僕の高校時代の恩師があるとき、「日本代表選手を生むのが目標だ」とボソッと言ったのを聞いてそう思ったんです。自分の実力を知ってそんなことは夢の夢だと悟りましたが、指導者というものはそういうものなんでしょうか。山田や村上の恩師やご家族、サポートしている方々、本当におめでとうございます。

 ご存知の通り、彼らがチームを留守にする間、スワローズも神宮球場から離れます。先ごろ決まった公式戦休止中の「練習試合」は関西~九州~東北への遠征続き。神宮で皆さんにお会いできる機会は7月11日を最後に、9月11日まで2か月間もありません。ファンの方々と触れ合う時間が少なくなることが広報的にも心配です。

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『はじめてのスワローズ観戦ガイド2021』をちょっぴり監修した筆者 ©三輪正義

 球団はさまざまなアイディアをひねり出し、ファンと選手、チームを繋ぐ企画を計画しています。先日は営業企画の女性2人が作って「レディースDAY」に配布した『はじめてのスワローズ観戦ガイド2021』が大好評、各方面から反響をいただきました。僕も少しだけお手伝いしたので、ファンの皆さんのご好評は嬉しかったです。

 僕も負けじと『つば九郎テレビショッピング』に力を入れました。広報の先輩・つば九郎と僕(通称:アンミワ)が、某テレビショッピングの如く、グッズを紹介してはトークをするという企画です。ファンの方々にはたくさんお買い上げいただいているらしく、営業部長(鳥ではないほう)の口角は上がりっぱなし。「三輪、月イチで!」と言うほど。衣装も作ってくれるみたいで、次回は「ハッピ」姿での登場となるかもしれません。

つば九郎の顔色の変化が読めるように

 去年のこの時期から始めて1年。もはやつば九郎の表情が読めるようになりました。つば九郎が物を口に咥えた瞬間、僕をチラ見して「取って」という顔をするんです。さらには「もう一回やるよ」という表情も咄嗟にキャッチできるように。去年は「次、どう来るんだ……」と身構えてましたが、今や「こう来るな!」と阿吽の呼吸が出来つつあります。前回は会社の健康診断から戻って、打ち合わせナシの収録。ほぼアドリブで、我ながら40分もよく喋ったなと思いました。次回は「なとぅ」第二弾が近日公開されます。

 先日、選手のナマの声をお届けする「FOCUS ON PLAYERS」で外国人野手を取り上げました。オスナとサンタナ、今年から加入した2人にそれぞれカメラを回しつつ質問すると、両者とも結構真面目に答えてくれるんです。「日本の好きなところは?」と聞くと、入国して隔離期間に見ていた景色に2人とも感動していたらしく「富士山」とベタすぎる回答。好きな食べ物も「寿司」などと被りまくります。「仲のいい選手」を聞くと「ヤマサキ、アオキ、シーマ……」。なんと山崎晃大朗が最初に出てくるシンクロニシティ。

 学年では一コ上の先輩に「ウェ~イ!」という、僕に絡むようなテンションで、オスナに蹴りを入れ、後日蹴り返されていた男・山崎……。外国人2人がいの一番に「ヤマサキ」と名前を出すのを聞き、国籍問わず、人に愛される才能がある「わが後継者」にカメラを覗く目頭が熱くなりました。

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