「竹を切らせてほしい」と竹林の管理者に連絡が…
11月24日早朝にはこんな光景も見られた。複数のスタッフが軽トラックに乗り込み、港町から数キロ離れた山へとはいっていく。山付近の竹林からは竹を伐採する音が2時間に渡って鳴り響き続け、戻ってきた軽トラックには30~40本程の竹が積まれていた。その中の大多数の竹を、スタッフが馴れた手つきで船に積み込んだ。また、一部の竹は民宿のガレージに運ばれ、スタッフが竹を紐で組み合わせ“何か”を作っていた。
この竹林の管理者が明かす。
「去年の夏くらいに番組とも縁の深い、船の仕事をしている知り合いから『竹を探しているんだけど、何本か切らしてくれないか』と電話がかかってきたので『何本でも切っていいよ』と伝えました。
まだTBSのスタッフから直接説明はありませんが、竹が番組で使われていることはなんとなく予想していました。うちの竹はとにかく太いので。番組だと自生した島の竹か流れ着いたものだけでイカダを作っているはずなのにね(笑)」
「漂流物」のほとんどが港から持ち込まれていた
1月3日放送の番組では、ハリセンボンの2人が古井戸から水を汲み上げるために竹で作ったショベル型の装置を製作している時などに数秒間、以下の一文の注意書きがテロップで表示されていた。
《環境・安全に配慮し一部資材を持ち込んでいます》《特別な許可のもと安全に配慮して撮影しています》
だが、取材班が目撃した“一部資材”は竹だけではない。24日、25日早朝にA島に向かう船に積み込まれた資材は番組で毎度登場する「浮き」をはじめ、大量の「薪」や「木炭」、「パイプ」、「一斗缶」、「鉈」や「斧」、複数の「釣竿」。大量の「飲み物」や「食料」だった。番組のコンセプトは「ワンバッグ以外は島にあるもののみで島から脱出する」ことのはずなのだが…“一部”どころか資材のほとんどが港から持ち込まれたものの可能性があるということになる。
そして、25日正午、港にあばれる君が現れた。送迎車から降りたあばれる君は、服で顔を覆い、周囲を警戒しながら素早く船に乗りこんだ。左手にはいつも番組で使用している青いリュックサックが下げられていた――。(#3へ続く )
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1月9日(日)21時からの「文春オンラインTV」では本件について担当記者が詳しく解説する。
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