文春オンライン

連載THIS WEEK

大山悠輔は個人タイトルに集中、梅野隆太郎は「今シーズンはもうええよ」…阪神の選手たちが見据える“来季”

 開幕から9連敗を喫し、セ・リーグ最下位に沈み続けた阪神。だが、交流戦では3カード連続で勝ち越すなど調子が上向いてきた。

「6月3日の日本ハム戦では主砲の大山悠輔が1試合3本塁打と大当たり。6点差を逆転する勝利に、甲子園の満員の観衆は大盛り上がりでした」(阪神番記者)

 6月6日現在の借金は8で、5位の背中も見えてきた(※6/11に今季初の最下位脱出)。ここから一気に上昇気流に乗りたいところだが、選手の間では「この先、どんなに頑張っても優勝は無理や」と冷めた空気が漂っているという。

「やはり矢野燿大監督の退任発言が尾を引いており、『今年で辞める矢野さんをわざわざ胴上げしてもしょうがない』という声が多数を占めています」(同前)

今期で退任の矢野監督 ©共同通信社

 そんな選手たちは、早くもシーズン終盤のように来季を見据え始めている。

「目下のモチベーションは個人タイトルです。大山は昨年、新人の佐藤輝明に4番の座を一時明け渡し、その後も定着できず。今季も本職の三塁ではなく一塁や不慣れな左翼を守らされるなど不満を募らせ、最近は『本塁打を打って年俸を上げることに集中する』と割り切っています」(同前)

 一方の佐藤輝もフルスイングが目立つ。

「チャンスでも一発を狙うため、打率.276に対し、得点圏では.219とブレーキに。昨季盗塁王の中野拓夢もベンチが仕掛ける前に走るなど盗塁の“数稼ぎ”が目立つ。チームプレーに欠けるため、勝つときは大勝するが、1点差ゲームはリーグワーストの9勝16敗と、弱いチームの典型的なパターンにはまっている」(セ球団スコアラー)