今田美桜主演の「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(日テレ)は漫画が原作。1992年以来2度目のドラマ化だが、かつて主演を務めたのが、今回も人事部課長役で出演する石田ひかり(50)だ。

「92年版は仕事中も煙草を吸い、同僚に毒を吐くヒロイン。それを当時19歳の清純派・石田が演じて話題になった」(放送記者)

 石田が東京・二子玉川で芸能事務所のマネージャーにスカウトされたのは85年、中学1年生のとき。

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「その1月前、同じマネージャーが3歳上の姉・ゆり子にも声をかけており、2人は同じ事務所に所属することに」(芸能デスク)

石田ひかり ©時事通信社

 知名度を上げたのは妹が先だった。86年にドラマデビュー。翌々年、スケバンドラマ「花のあすか組!」に出演し、男子中高生の人気を集めた。

「転機は91年。透明感のあるルックスが原田知世、富田靖子などアイドルを起用してきた大林宣彦監督の目に止まり、『ふたり』の主役に抜擢された」(同前)

 翌年は連ドラ初主演作となる「悪女」。そしてNHK朝ドラ「ひらり」。

「『ひらり』はオーディションではなく一本釣りでのヒロイン起用。栄養士として大相撲の力士を支えることを目指す役柄だったが、若貴ブームも相まって平均視聴率36.9%の大ヒット。92年、93年の紅白司会にも起用された」(同前)