「今の時代なに? 4Kって。毛穴なんて全部映っちゃう。あれって脅迫でしょう(笑)。昔から女優ライトってあったでしょ。あんなもんじゃ足らなーい。絶対にムリムリムリ(笑)」
中森明菜(52)のディナーショーは“自虐トーク”のオンパレードだった――。
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2016年、7年ぶりとなるディナーショー(7都市10公演)で公の場に復帰した明菜。デビュー35周年となる17年は、14都市18公演。
「昨年はワイドショーでも話題になり、本人も手応えを感じ満足していた。今年は自信をもって公演数を拡大。限界いっぱいまで座席を増やす会場もあった」(スポーツ紙記者)
チケットは3万6000円から5万円とトップクラスの五木ひろしに次ぐ値段。それでも即日完売というのだから人気は健在だ。
「年1度しか見られない彼女のディナーショーはプラチナチケット。オークションサイトでは最高13万円で取引されていた」(同前)
しかしその割に、昨年ほどには話題は盛り上がらず。その理由を芸能レポーターが解説する。
「17年は本格的な活動をスタートさせると思われたが、そういう動きもなく、年1回のディナーショーとアルバムで稼いでいくことがわかりマスコミはトーンダウン。ステージも前年同様に生バンドがいないカラオケで、ダンサーもなし。これで5万円は少し高い」
17年12月中旬、名古屋のホテルで行われたディナーショーに小誌記者も潜入。約500人が詰め掛けた会場は、40~50代の男性が6割。グッズはバスローブ2万1000円、パンフレット5000円と高額商品が目立つ。
午後8時。銀色の髪飾りに純白ドレスを纏った明菜がステージに登場。歓声と拍手、そして悲鳴が入り混じる中、熱唱が始まった。
「昨年は明菜ちゃんも緊張していた。今年のほうがいい」とは全公演を追っかけている女性ファン。ステージを左右に動き回り、衣装チェンジではクレオパトラのような全身黄金の姿も披露。カバー曲を中心に低音から高音まで出し切り、後半は「飾りじゃないのよ涙は」「TATTOO」「ミ・アモーレ」「1/2の神話」のヒットメドレー。「DESIRE」では全盛期を彷彿とさせるビブラートを効かせ、声量を見せつけた。
MC中、女性ファンにバースデーソングを歌うサプライズも。
「今日が誕生日? 24歳? ハッピーバースデートゥーユー♪ 元気ですね。明日は闇ですよ(笑)。そうそういいことは続きません(笑)。頑張りましょうね。“24”という響きは私にとってはあまり好きじゃなーい(笑)。すみません! 気にしないでください」