1ページ目から読む
3/3ページ目

《立民は当初、細田衆院議長に対する不信任決議案を7日に提出し、その後に内閣不信任案を出すことで、参院選に向けて攻勢を強める見せ場を2回確保することを狙った。だが、党内から「9日発売の週刊文春で細田氏の疑惑の続報が出るのを待つべきだ」との声が出たことで7日の提出を断念。》(読売新聞6月10日)

 え、「文春」待ち? こちらでも書かれている。

《内閣不信任案に先行して7日に細田氏不信任案を提出する方針をいったん固めたが、「文春(の記事)が出たら情勢が変わる」(国対幹部)などとして結局、文春がウェブ版に新たな記事を載せる8日まで提出を待った。》(毎日新聞6月10日)

ADVERTISEMENT

ブレすぎるにも程がある…立憲民主党の方針とは

 文春の記事待ちって……と思うのだが、さらにおかしいと思ったのは、立憲民主党は今年2月に次の方針を表明していたからである。

《馬淵氏は事実に基づく質疑を行う「ファクト重視」を掲げ、週刊誌などのスキャンダル追及で徹底対決した前執行部路線からの転換を図った。》(時事通信2月21日)

 こちらでも。

《立憲は昨秋の衆院選敗北を受け、「感情的に批判したり、週刊誌報道をなぞったりするだけでは政権を追い詰められず、支持も広がらない」と姿勢を転換。》(毎日新聞2月23日)

 いかがでしょうか。2月にここまで言っておいて国会閉会直前になったら「文春(の記事)が出たら情勢が変わる」だの「続報が出るのを待つべきだ」だの一体何を言っているのでしょう。ブレすぎにも程がある。こういう対応も「赤っ恥」「笑止千万」の“ゲンダイ用語”案件ではないだろうか。

 政権も野党もいろいろ悪手すぎるなぁと思ったのですが、以上ハレンチインフレのご報告でした。