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「説明責任を果たせないなら議員としての進退に直結する問題になる」(岸田首相)

「政治家は国民から疑惑を持たれるようなことがあった場合には自ら説明すべきだ」(松野官房長官)

「吉川議員には説明責任をしっかり果たしてもらいたいと考えている」(自民・茂木幹事長)

 上記は吉川議員に対するものだ。皆キッパリと言及している。しかし、同じハレンチ報道の細田議長に関しては見て見ぬふりなのである。同じ週刊誌報道なのに、この差は不自然すぎる。

 すると産経新聞の社説がすごかった。細田衆院議長に対する議長不信任決議案が反対多数で否決されたあとに『不信任決議を否決 細田氏は恥を知り猛省を』(6月10日)とバッサリ。

《公の場で国民に堂々と説明すべきである。国会が来週会期末を迎えるのをいいことに問題をうやむやにしようというのなら、三権の長として無責任である。細田氏は恥を知るべきだ。猛省を促したい。》

《細田氏を議長に推した古巣の自民の責任は重い。不信任決議案は否決されたが、細田氏に説明を促していくべきである。》

 どうした、いや、正論です産経師匠! 細田氏が一切説明していないおかしさが浮かび上がる。

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 すると細田氏は「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして『細田博之・衆院議長 文春を提訴 セクハラ報道は「事実無根」』(毎日新聞6月17日)。

「週刊文春」6月16日発売号の誌面

セクハラ問題は他社まかせの新聞・テレビ

 産経社説の言うように、公の場で説明しなくていい国会閉会後まで待ったのだろうか。これでセクハラ疑惑について今後説明を求められたら「係争中の案件ですので」という便利なノーコメントも使えそうだ。

 モヤモヤはまだある。以前にも書いたが、実は政治家のセクハラ問題は新聞やテレビがいちばん「知っている」のではないか? 自社の政治部記者に詳しく尋ねたらどうなのだろう。なぜ今も文春まかせなのか。

 文春まかせと言えば、立憲民主党のプロセスも気になった。