なぜ、海から離れた内陸部や住宅街を流れる川に現れたのでしょうか。サメの生態に詳しい、東海大学海洋学部の堀江琢准教授に話をきくと…
東海大学海洋学部・堀江琢准 教授:
沖縄は昔からオオメジロザメの生息する地域になっていて、西表島とか沖縄本島も、たまにオオメジロザメが川を上がってきてるよ、ということは報告されてます
淡水でも生きられるオオメジロザメは、川を泳いで陸地の奥まで来ることもあるといいます。
梅雨が明け、夏を迎えようとする沖縄で、相次いで目撃されるサメ。しかし、目撃談は沖縄だけではありません。
波打ち際に“人食い”イタチザメ…獲物の肉をそぎ取る鋭い歯
鹿児島県奄美大島の手広海岸。毎年、多くの海水浴客で賑わう場所です。
地元住民:
衝撃的でしたね。あの波打ち際まで来たのはたぶん初めて見ました。これからも、サメの目撃情報とかそういったのは注意すると思います
ここで目撃されたのは、イタチザメです。イタチザメはオオメジロザメの仲間で、平均的な大きさは4メートルから6メートルですが、8メートルに達することもあり、“人食いザメ”として知られています。
2021年、奄美大島・瀬戸内町の漁港では、体長は約4メートルのイタチザメが釣り上げられました。その生態について、動物研究家のパンク町田氏は…
動物研究家・パンク町田 氏:
イタチザメっていうのは、歯がハート型をしているってよく言われるんです。このハート型ってなんとなくかわいいイメージがありますけれども、実は、噛んだあとにシェイキング、振るんです。振った時に、右に振っても左に振っても、獲物の肉が削ぎとれる歯なんです
「黒潮大蛇行」が影響か…東海や関東に出没の可能性も
沖縄、鹿児島などで相次いでいるサメの目撃。今後、心配されると専門家が指摘したのが、「黒潮大蛇行」との関連性です。
東海大学海洋学部・堀江琢准 教授:
外洋性のサメ、暖かい所を好むようなサメなんですが、特に黒潮が静岡の方に寄っているので、暖かい水が寄っている。そういったものと一緒に入り込んできてるっていうのはあるかもしれない
日本の太平洋沿岸を流れる「黒潮」が大きく南に迂回する「黒潮大蛇行」。現在、観測史上最長の期間を記録していて、この黒潮の暖かい流れに乗って、サメが入り込んでいる可能性があるというのです。
黒潮が大蛇行して、紀伊半島沖から沿岸を離れますが、その後、近づくのが東海や関東地方だといいます。
東海大学海洋学部・堀江琢准 教授:
今、駿河湾を調査してるんですけど、今年は、外洋性のサメが少し多い感じがあります。そういったものが東京とか関東でもあるかもしれないです
今後、関東などでもサメがたびたび目撃されることになるのでしょうか。
(めざまし8 6月22日放送)







