ビールを渡したものの清算をせず、焦った様子でお客さんの元を離れる。
さやかさん:
すみません、端末が
コロナ禍で導入された決済アプリ。その支払いが7割を超える日もある中、避けられないのが端末のトラブルだ。
(Q.端末、大丈夫ですか?)
さやかさん:
はい、なおりました
稼ぎ時の試合前の予想外のタイムロスに、急いでお客さんの元へ戻る。
さやかさん:
お待たせしました。ごめんなさい。なおるのに時間がかかっちゃって
客:
もう1杯いいですか?
さやかさん:
もう1杯? ありがとうございます。早い! 飲むのが
このお客さん、さやかさんが離れている間に一杯目を飲み干してしまった様子。思わぬ追加注文だった。遅れを取り戻そうと、さやかさんもペースをあげていく。
客:
応援してるから
さやかさん:
うれしいー、がんばる、きょう
客:
がんばりなよ
「売り子って楽しい」常連作る面白さの“とりこ”に
広いドーム内で、さやかさんをわざわざ探し、ビールを買ってくれる常連さん。
客:
昨日と味が違うと思います。濃いと思います。こっちのほうが
(Q.昨日も?)
さやかさん:
昨日も来てて、3月のオープン戦も来てて、阪神戦だけ来るお客さんですね
どんなお客さんか、しっかりと覚えているのが、さやかさんの人気の理由。
さやかさん:
売り子は脇役なので、皆さんが観戦を楽しめるお手伝いができればいいなと思います
大学時代、友人に勧められて始めたこの仕事だが、常連をつくる面白さに「とりこ」となり、いまでは大学院に通いながら、シーズン全ての試合で出勤するほどに。
さやかさん:
お疲れ様です!
約5時間。休む間もなく売り続け、基地に戻るとその日の販売杯数を確認する。
目標の170杯に届いたのか?
スタッフ:
さやかさん156杯です! おめでとうございます! さすが!
機材トラブルなどで前半伸び悩み、目標には一歩届かなかったものの、この日のトップクラスの売り上げだった。
さやかさん:
誰から買ってもビールって同じ中で、わざわざ私を待って下さる方がいるというのは心強いし、やりがいになっています。皆さんにお会いできて楽しいですし、売り子って楽しいなって、あらためて思ってます
ひいきチームが勝っても負けても、売り子たちのさわやかな笑顔が楽しいひと時に花を添える。
(テレビ西日本)