新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い解禁された「医療機関における初診からのオンライン診療」。感染リスクを抑え、足を運ばずに受診できる手軽さから、広がりを見せている。一方で、オンライン診療には「対面診療」のようなきめ細やかな対応が難しい面もある。AGA治療を専門に行う銀クリが目指すのは、「オンライン」の利便性と、「対面」の手厚い対応という二つのメリットを併せて提供する二刀流の診療だ。

薄毛は病院へ。オンライン診療も後押しに

 2018年4月、特定の疾患の再診に限り保険診療となっていた「オンライン診療」。その状況が一変したのが、新型コロナウイルス感染症の拡大だ。感染防止策の一環として、2020年4月、初診のオンライン診療が保険適用になった。総務省によれば、要件の緩和が行われて以降、電話やオンライン診療に対応する医療機関の数は緩やかに増加しているという。

 こうしたオンライン診療拡大の流れは、美容医療などの保険外診療を行う医療機関でも広がりを見せている。その一つが、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)治療だ。AGAとは、主に成人男性に起こる進行性の薄毛や抜け毛のこと。男性ホルモンの働きが原因と考えられ、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪の毛などが薄くなっていく。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、日本人の男性の約3割がAGAだというから少なくない数だ。

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 薄毛などが気になると、まずは通うハードルの低い、いわゆる育毛サロンに通う人も少なくない。ただしこれらの施設はあくまで育毛を目的としたエステサロンで、頭皮洗浄などのスカルプケアの施術が中心。一方、医療機関が提供するAGA治療は、エビデンスがある治療で、医学的に効果が期待できるものだ。

 その意味で、これまで自分がAGAではないかと悩んでいた人たちにとっては、「気軽に」エビデンスのある治療を受けられるオンライン診療は大きな福音といえるだろう。オンライン診療を行う医療機関の中には、短時間診療で処方を行うことを売りにするところも出てきているようだ。しかし「単に利便性だけをうたう短時間のオンライン診療だけでは、効果が出る前に治療をやめてしまう人が出たり、適切に効果を評価できず不満が残ったり、副作用を見極められないといった可能性もあります」と銀座総合美容クリニックでは注意を促す。

対面診療ではきめ細やかな状態の確認が可能

 AGA治療で使われる主な薬は、薄毛の進行を抑える作用のある治療薬と、発毛を促すための治療薬だ。AGAの大きな原因は、髪の毛の成長を抑え、髪の寿命を短くする“悪玉男性ホルモン”=ジヒドロテストステロンができてしまうこと。薄毛の進行を抑える薬は、普通の男性ホルモン=テストステロンからこの悪玉男性ホルモンを作リ出す“酵素”の働きを抑えることで悪玉男性ホルモンを減らし、髪の毛の生え変わりのサイクルを正常に近づける。一方、発毛を促す薬は、髪の毛を作リ出す毛母細胞を刺激して、細胞分裂を活発にする。

「今のところ主に発毛の治療の用いる事の出来る薬剤は種類が少 ないので処方は簡単だと思われるかもしれません。けれども、だからこそ適切な治療のためには、患者さんの状態をしっかり評価し、その時の状態にあった薬の用量を見極め、それを補強するための成分を合わせるなど微調整しながら個別に治療を進める必要があるのです」(銀座総合美容クリニック)

 つまり、適切な治療には、きめ細かい頭皮頭髪の状態の確認が欠かせないというわけだ。このため銀座総合美容クリニックでは、対面診療では様々な方法で状態を確認している。問診はもちろんのこと、実際に医師が見たり触ったりしながら症状をチェック。さらに、専用のスキャナーを用いて目視で確認できない頭皮の細部もスキャンする。「本人はAGAだと思っていても、実際には頭皮の炎症や、他の病気の影響によるものということもあるからです」(同クリニック)。

 加えて、様々な角度からの頭皮の状態をカメラで撮影し、画像を患者に確認してもらう。「それにより、その場でどのような状況かを患者さんに把握してもらえるだけでなく、治療の経過を追えるというメリットもあります。実はAGA治療の効果は徐々に現れるため、患者本人は日々の効果を実感しにくい面があります。画像で治療開始時と現状のビフォー&アフターをそれぞれ確認できれば、患者さんに納得してもらいながら治療を進められます。こうした信頼関係が、治療の満足にもつながるのです」(同クリニック)。

AGA治療ではメンタルケアも重要

 これらの定期的なチェックの状況に応じて薬の用量や種類などを調整するが、さらに大切なのが副作用のチェックだという。例えば発毛を促す薬として用いられるミノキシジルは、従来高血圧症の薬として開発されたもので、血圧に関する疾病や、狭心症などの循環器の病気を持っている人が使う場合には注意が必要になる。また、ジヒドロテストロンの合成を促す酵素の働きを阻害するフィナステリドやデュタステリドなどの内服薬は、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されたため、頻度は少ないものの性欲減退や勃起機能不全といった副作用がある。「薬の服用で、稀に肝機能や腎機能に影響が出ることもあり、それを把握するには定期的な血液検査なども必要です。対面診療では、こうした体調の把握が容易になるメリットがあります。また、処方時にしっかりと副作用や服用時の注意点などを説明し、十分に理解してもらっておくことも、治療を進める上では重要なポイントです」(同前)

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 AGA治療では、メンタルケアも重要な要素だ。前述したように、AGA治療は日々の効果が見えにくいことに加え、ゴールが見えにくい面がある。そのため、治療開始時に、以前の髪型にできるようにしたい、頭頂部の髪の毛をどれくらいにしたい、など、患者さんの目標を医師と十分に共有しておくことが重要になる。

 また、治療の初期にはかえって抜け毛が増える時期もあり、こまめに医師と話をすることで、治療の現状への不安を払拭できる。前述したような男性機能に関わる副作用については、対面診療でそうしたセンシティブな事柄も話し合える患者と医師の関係づくりがしやすいことも、スムーズに治療を進めるカギとなる。

オンライン診療で初診のハードルが下がった

 このように多くのメリットがある対面診療だが、オンライン診療にも大きな利点がある。それは、なんといってもアクセスの良さ。これまで薄毛が気になっていても、医療機関の扉を開ける一歩が踏み出せずにいた人たちにとっては、そのハードルが下がった。「AGAは進行性の疾患です。なるべく早く治療を開始することが改善につながります。また、ある程度治療効果が見え、薬剤の用量などが定まった“維持期”も、オンライン診療に向いています。1年に1回程度の血液検査などのチェックは必要ですが、オンライン診療を組み合わせれば、通院の手間を減らしながら治療を続けられます」(同前)

 このように、オンライン診療と対面診療にはそれぞれの良さがある。だからこそ、AGA治療ではその両方が充実した診療を受けられる医療機関を選びたい。

 実はAGA治療は、1999年頃から徐々に始まった、比較的新しい治療法だ。そのため、どのような症状にはどのような対処をすればよいかの知見は、それぞれの医療機関ごとに個別に蓄積されているところがある。銀座総合美容クリニックはAGA治療専門クリニックとしてこれまで約185万人への治療実績があり、技術やノウハウを培ってきた。臨床経験を積んだ多くの医師が診療を行っているのが同院の特徴でもある。

対面診断の技術とオンラインの利便性を

「たくさんの臨床経験を積んだ医師だからこそできる、症状の見極めや、患者さんに寄り添ったコミュニケーションがあります。どうしても医療機関に来ないとできない検査など以外は、こうしたノウハウを生かし、オンライン診療でも対面診療と遜色ない治療ができます。初診から維持期までは対面診療、その後はオンライン診療など、オンラインと対面診療の両方を上手に使って、患者さんにはより満足度の高い診療を受けてもらうことも本来の一つの理想と言えるでしょう」(同前)。AGA治療でもオンライン診療が拡大する中、銀座総合美容クリニックでは2022年7月に大阪にクリニックを開業。これまでの東京1拠点から東京と大阪の2拠点へ体制を変えた。これも、より多くの患者さんに対面診療とオンライン診療の良さを享受してもらうための二刀流を拡大するためだ。

 AGA治療では、まずはオンラインで早期に医療機関の門を叩き、その後は対面で医師と二人三脚のきめ細やかな診療を受け、治療内容が固まった維持期や、多忙な時期にはオンラインを交えた利便性の高い治療を選択する。そうした上手なAGA治療を受けるためにも、充実した対面診療の技術とオンライン診療を併せ持つ医療機関を選びたい。

提供:銀座総合美容クリニック

INFORMATION

銀座総合美容クリニック
公式サイト:https://www.gincli.jp/
(東京院)東京都港区新橋1-9-5 KDX 新橋駅前ビル 4~5階
(大阪院)大阪市北区曽根崎新地1-4-20桜橋IMビル15階
※診療時間(完全予約制)
 月・火・木・金・土  11:00~20:00
 日・祝 11:00~19:00
 休診日:水曜日

料金:初月1000円、2カ月目以降は、AGA治療内服薬2000円~1万9250円(※保険外の自由診療)
相談・予約は東京・大阪共通のフリーダイヤル(0120・972・335)か、公式サイトから