戦後日本を代表するスーパースターが亡くなった。6月3日、長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が肺炎のため都内の病院で死去していたことを読売新聞社が発表した。享年89。

 5度のMVP・6度の首位打者をはじめ数々のタイトルを獲得し、「ミスタープロ野球」として日本球界を象徴する存在となった長嶋氏。現役引退後は監督として巨人を牽引し、1994年には初の日本一に導いた。

 アテネ五輪日本代表監督だった2004年に脳梗塞を発症するも、懸命なリハビリの末回復。精力的な活動を続けていたが、2022年に脳出血で入院。一方で今年3月にはドジャースと巨人の試合が行われた東京ドームでその姿を見せ、ドジャース・大谷翔平らを激励していた。

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週刊文春」が昨夏に報じた「ミスター」の知られざる晩年を抜粋してお届けする。(初出:週刊文春 2024年8月15日・22日号 年齢・肩書等は公開当時のまま)

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 昨年、新財団を設立したミスターと、それを支える三奈。絶縁状態の一茂は相続放棄を公言し、母が1人眠るハワイの墓に入りたいという。総額20億円に迫る資産の行方は――。

入院生活が続くミスター

 4段重ねに積まれた灰色の石に「南無阿弥陀仏」の文字が刻まれている。

 歴史的人物の墓が数多く並ぶ「()(ほん)(ぶつ)浄真寺」(世田谷区)の1区画。石塔の横に設えた墓誌には先立った妻の名前の隣に、墓石を建立した国民的スターの生前戒名も添えられていた。

九品仏浄真寺の総門

「九品院殿希譽英徳巨聖茂雄大居士」

 巨人軍終身名誉監督、長嶋茂雄(88)。車椅子生活になった近年も、妻・亜希子(享年64)を偲び、ひそかに墓参に訪れるという。だが、やがて自身も眠るだろう風景を見つめながら、心残りを案じているはずだ。

 墓域にはバリアフリーとして、石張りの緩やかなスロープも造られていた。ミスターは今、そのスロープを降りるかのように、ゆっくりと動き出している。

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 この続きは「週刊文春電子版」で配信中。長男・一茂や次女・三奈との亀裂など、“20億円終活”の全貌を報じている。さらに電子版では、週刊文春の人気対談『阿川佐和子のこの人に会いたい』にゲスト出演した記事を復刻公開している。

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