内装も充実のレジャーホテル

〈「レジャーホテル」はいま #1 ホテルはいま、「ラブ」ではなく「レジャー」の時代〉では、これまでラブホテルといわれてきたレジャーホテルの進化について解説した。いま一度、レジャーホテルの条件を整理してみたいと思う。

■レジャーホテル全般(4号・新法)の特徴
・男女の利用が想定されている
・休憩利用が設定されている
・宿泊のチェックイン可能時間が遅め
・避妊具が準備されている

■4号ホテルの特徴
・フロントがない(正確には遮蔽されているフロントはある)
・客室を選ぶタッチパネルがある
・客室内の自動精算機で料金を支払う場合も
・基本的にパブリックスペースという概念がない

■新法ホテルの特徴
・フロントがある
・鍵が手渡しされる
・フロントで料金を支払う
・パブリックスペースがある

二極化するレジャーホテル

 レジャーホテル業界全般をみわたすと、都市部、郊外に限らず、「旧態型」とも表せる往年のラブホテルをイメージさせる施設と、新築・リニューアルなどで最先端の設備、リゾート感などのイメージを打ち出す「進化型」との二極化がみられる。進化型では一般ホテルとのボーダレス化も進んでおり、レジャーホテルを取り巻く環境は変化の途上にある。

 一般的に旧態型は高齢の利用者から支持を受けているといわれるが、一部にはあえて昭和を感じさせる雰囲気を残し、イベント開催など文化的な情報発信を試みる「ノスタルジー型」といえるホテルもある(ホテル千扇〈大阪市都島区〉など)。

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 男女が本来の目的のために利用することはもちろんだが(一般ホテルでもそうした側面はある)、ビジネス利用や女子会利用などを中心に、異なる目的で利用されるケースも増えた。本来の目的を達成することを“点”のステイとするならば、いま押し寄せているレジャーホテルの新たなフェーズは“時間軸”のステイともいえるだろう。

 直情的なステイは、換言するなら“男性目線”ともいえるが、進化型レジャーホテルは、ストーリー性や設備の充実も重視する“女性目線”を追求しているといえる。一般のホテル、レジャーホテルに限らず、女性から支持されることは、いまホテルにとって重要な要素である。女性目線に優れるホテルは男性にとっても快適だ。

 ここで、実際におすすめのレジャーホテルを3つ、業界専門誌(「季刊レジャーホテル」〈綜合ユニコム〉)の連載記事より一部ピックアップして紹介しよう。