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再エネ関係者から180万円献金 秋本真利外務政務官が国会で虚偽答弁の疑い

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献金の有無について「答えはノーでございます」

「週刊文春」2月2日発売号では、秋本氏がこのレノバ株を2017年時点で400株保有し、2018年中に追加で2200株を買い増していた問題についても報道。2月2日の衆院予算委員会でこうした点を問われると、秋本氏は以下のように述べていた。

「政務官在任中に(レノバ株の)取引は行っていない。(売買の日付や売却益など)個別の株取引の詳細は差し控えさせて頂きたい」

 さらに、野党議員から「レノバ関係者から献金など受けたことはありませんか」と尋ねられ、次のように明言したのだった。

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「答えはノーでございます」

 だが、秋本氏が代表を務める「自由民主党千葉県第九選挙区支部」の収支報告書によれば、2018年から2020年にかけて「エストリオ」(東京都世田谷区=当時)から計180万円の献金を受けていた。同社の当時の本店所在地は代表取締役A氏の自宅に置かれており、事実上、A氏の個人会社と見られる。

第9支部の政治資金収支報告書
A氏の会社から年60万円の献金が

 A氏は、レノバの創業メンバーで16年にわたり、取締役(2001年~2016年)を務めていた人物だ。レノバが関東財務局に提出した大量保有報告書などによると、A氏は少なくとも2017年から2020年まで同社の「特別顧問」だった。更に大量保有報告書でエストリオの〈事務上の連絡先〉として、〈レノバ 法務部 部長〉の名前とレノバの代表電話番号が記載されている。

 また、A氏は2019年時点でレノバ株を5.18%保有する第5位の大株主で、現在も4%近い株を保有している。エストリオとしても、レノバ株を1%前後保有してきた。