「ウマ娘 プリティーダービー」や「アイドルマスター シンデレラガールズ」など、人気アニメやゲームの作曲を手がけた田中秀和被告(35)が、当時15歳だった女子高生に卑わいな言葉をかけた罪などに問われている裁判で、東京地裁は懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
田中被告の少女へのおぞましい行為と、大量の“余罪”を詳報した当時の記事を再公開する。(初出2023年3月16日、年齢・肩書き等は当時のママ)
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「お金あげるからしてくれない?」「僕のをシコシコして」
夜の駐輪場の暗がりで、15歳(当時)の女性にこう卑わいな言葉をかけたとして、“迷惑防止条例違反”の罪などに問われているのは、人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」やアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」などに数々の“神曲”を提供してきた人気作曲家・田中秀和被告(35)である。3月15日、田中被告の初公判が開かれると、次々と明るみに出たのは、田中被告の大量の“余罪”だった。矯正し難いとしか思えない田中被告の“性癖”とは――。
盗撮、電車内で下半身露出…捜査のなかで判明した余罪
初公判に至るまでの経緯を社会部記者が解説する。
「田中被告は昨年8月20日の夜10時過ぎ、東京都目黒区内の駐輪場で、帰宅途中だった女性の手首を強く引っ張り、わいせつな行為をしようと卑わいな言葉をかけたとして“強制わいせつ未遂”の容疑で逮捕されていました。しかし、田中被告は、卑わいな言葉をかけたこと自体は認めたものの、手首を強く引っ張った事実を否定したため、起訴段階で迷惑防止条例違反の罪に変更となりました。
さらに捜査のなかで、昨年9月から10月にかけて東京都や神奈川県の駅9カ所において、計11人の女性のスカートのなかをスマホで盗撮していたことや、同年9月にJR有楽町駅から東京駅までの電車内で自らの下半身を露出して自慰行為に及んでいたことも判明し、それぞれ迷惑防止条例違反の罪、公然わいせつの罪で起訴されたのです」