別の議員の車に乗せてもらったら…東大阪市議選の時の決定的な出来事
当時すでに妻帯者だった笹川氏だが、“片思い”は次第に過激化したという。
「宮脇さんが夜に事務所で1人残って作業していると笹川さんが事務所前に車を停め、じーっと中を見ていたそうです。宮脇さんが『やめてください』と伝えても『勝手に見ているだけだから問題ないやろ』と言って帰路につく宮脇さんのあとをつけたりしていた」(同前)
決定的だったのが、2015年9月に行われた東大阪市議選の時の出来事だ。維新関係者が明かす。
「笹川先生の車に同乗したくなかった宮脇先生が、茨木市の実家に帰るため、距離的に近い高槻市在住の池下卓府議(現衆院議員)の車に乗せてもらった。すると、笹川先生が、なぜだ! と激怒しはじめたのです」
小誌が入手した当日のLINEによれば、笹川氏は〈こいや〉〈ふざけんなや〉〈おれ、あの場でめっちゃかっこわるいやん〉などとメッセージを連投している。
「上下関係を僕が意識してなかった」
当事者はどう答えるのか。
宮脇氏を直撃すると、「証拠をお持ちだというのであれば否定しません。過去の話なので、コメントは差し控えます」
笹川氏を直撃した。
――ああいうLINEを後輩議員に送っているのは、パワハラにあたるのでは?
「今考えれば適切ではない。上下関係を僕が意識してなかったというところが、申し訳ないかもしれない」
――宮脇市議の事務所の前にずっといた?
「会いたいとかではなかったと思う。行き過ぎだといわれたら、それはもう……。深夜にガラス張りの事務所で作業しているのが心配だと連絡が(有権者から)あり、早く帰ってもらいたくて事務所の近くにいた。『帰ったら僕も帰るから』とは言ったが、家までついていった記憶はない」
日本維新の会は、5月14日、15日に4月の統一地方選で大量に当選した新人の研修会を大阪市内で開いた。この場で、馬場伸幸代表は新人に「社会人として当たり前のルールやマナーを徹底してほしい」と釘をさしていた。ただ、女性議員へのハラスメントが問題となる中、指導役となるはずの中核組織・大阪維新の会の府議団代表がパワハラやストーカーを疑われる事案を起こしていたことで、維新の政党としてのガバナンスが問われることになりそうだ。
5月17日(水)正午配信の「週刊文春 電子版」、および18日(木)発売の「週刊文春」では、笹川氏のストーカー行為と思われる言動の詳細や、妻帯者である笹川府議が宮脇市議に贈ったとされる指輪について、さらに詳しい笹川氏の釈明も含めて報じている。
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