静岡県沼津市の海岸で、生まれたばかりの女児の遺体が燃やされた事件。死体遺棄と死体損壊の疑いで逮捕・送検された浅沼かんな容疑者(24)と高見直輝容疑者(20)の正体が徐々に明らかになってきた。
浅沼容疑者は地元の静岡を離れ、2年ほど住んでいた大阪では300万以上のツケを抱える“ナニワのホス狂”として知られていたほか、ホストの高見容疑者と行動をともにし、金銭トラブルを起こしていたのは既報の通り。
しかし、一体なぜ両容疑者は2人の間に授かったとみられる子どもの遺体を燃やすという行為に至ったのか、その理由は判然としない。
『赤ちゃんダメだった』とLINEで連絡が
浅沼容疑者の事件前後の様子について、2人を知るA子さんは次のように証言する。
「かんなからは赤ちゃんは死産だったと聞いていました。静岡の実家で里帰り出産をすると聞いていたので、まさか彩斗と一緒にいたなんて全く想像してなかったし、2人で赤ちゃんを燃やしたなんて……」
A子さんは2021年ごろにインターネットを通じて浅沼容疑者と知り合い、大阪市内のホストクラブで源氏名《彩斗》として働いていた高見容疑者とも連絡を取る仲だったという。A子さんが続ける。
「5月15日にかんなから『赤ちゃんダメだった』とLINEで連絡がありました。話を聞くと、おなかの張りが耐えられなくなり救急で病院に行ったけど、産声がないまま生まれて死産だったとのことです」
検死の結果、赤ちゃんは死産ではなかったことが判明
浅沼容疑者はA子さんとのやり取りの中でこう訴えていた。
〈7日以内に死産届とか色々やらないとだから今日までかんなは安静でなにもできんけど〉
友人へのLINEのメッセージでは正式な手続きを進めようとしていたことがうかがえるが、実際には女児の遺体は海岸で見つかったうえに、検死の結果、赤ちゃんは生まれた時には生きており、死産ではなかったことがわかっている。