「愛子さまは、行事の際に他の皇族方から頻繁にお声をかけられるなど、皇族の皆さまから本当に可愛がられている。実際、昨年の歌会始では三笠宮家の信子さまが『成人を 姫宮むかへ 通学に かよふ車窓の 姿まぶしむ』と愛子さまのご様子を詠まれたこともありました」(宮内庁関係者)
愛子さまが愛される理由
それも、公務に前向きに励まれているからこそだろう。じつはこの日の愛子さまは大忙しだった。「雅子さまのご養蚕を手伝われたり、大学の授業を受けられた後、特別展を訪問された」(宮内庁担当記者)。それでも疲れの色も見せずに一つつひとつの展示物をじっくりと、両陛下とともに仲睦まじくご覧になった。
伝統文化を大切にする姿勢も随所に垣間見える。「愛子さまは学習院大学文学部日本語日本文学科の4年生。古典文学や日本語史などを学んでおられます。大学の授業で雅楽にも関心を持たれたそうで、春と秋の2度開催される宮内庁の『雅楽演奏会』も、昨秋に続いて2回連続で鑑賞されています」(同前)
2度目の鑑賞となったのが5月28日の演奏会。天皇と父娘揃ってのお出ましとなった。
苦難をを乗り越え、天皇家の理想の娘へ“大変身”
「この日の愛子さまは光沢感のあるビビッドな若草色のジャケット。天皇陛下もグリーン系のネクタイをされ、息ぴったりのリンクコーデでした」(歴史文化学研究者・青木淳子氏)
この日の演目の1つである「柳花苑(りゅうかえん)」は、愛子さまが学ばれている「源氏物語」にも、光源氏の盟友・頭中将が見事に舞った演目として登場する。
「『柳花苑』の“柳”色は、黄緑色の明るい色です。愛子さまは事前に演目について勉強されたうえで、“柳”に寄せて若草色のジャケットを選ばれたのかもしれません」(同前)
ご両親への“イジリ”や自虐ギャグで場を和ませる一方で、伝統文化への造詣が深く、公務への確かな意欲を示される。かつての不登校や激ヤセ騒動を乗り越え、今や天皇家の理想の娘へと“大変身”を果たされたのだ。