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「引っ込み思案な子」がいつの間にか「全身に刺青」

 富田容疑者を知る女性はこう話す。

「匠君は小・中学生のころは大人しくて引っ込み思案な感じの子でしたよ。確か部活は柔道部だったんじゃないかしら。道で会って挨拶すると、ちょっと恥ずかしそうな感じでお辞儀してくれるようないい子でした」

 だが、ある種の若者が無軌道になるのは世の常だ。

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「高校に行ったのかその後のことはあまり知らないんだけど、4、5年前に見かけたとき、長袖の先から刺青がのぞくくらい、とにかく全身に刺青が入ってたからびっくりしちゃったわ」(同前)

絵に描いたような倶利伽羅紋紋(本人Instagramより)

 前述のInstagramには、刺青をあらわにした富田容疑者の写真がいくつか載っていた。前出の女性が続ける。

「匠君は実家には住んでいないようで、お母さんも匠君がどこに住んでるのか知らないみたいでしたよ。悪さをしたこともあったらしいから、お母さんもだいぶご苦労されてたんじゃないかな……」

「法律はバレなきゃ便所の落書き」

〈法律はバレなきゃ便所の落書き〉

 これは富田容疑者のInstagramのプロフィール欄に記載されていた言葉。投稿からは、バイクにまたがり、集団で走行することを楽しんでいたようにも見受けられる。

 

 走りを愛する容疑者にとって、運転免許はなにより大事なものだったのかもしれないが、その免許更新で1億円の窃盗が“バレ”てしまうことになった。どうせなら遵法精神はもっと徹底したほうが良かったのではないか。

胸元からも刺青がのぞく(本人Instagramより)