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「捜査は尽くされていない」木原副長官の主張を覆す警視庁捜査一課の再捜査音声

「捜査は尽くされていない」木原副長官の主張を覆す警視庁捜査一課の再捜査音声

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 岸田文雄首相の「右腕」として官邸の中枢を担う木原誠二官房副長官(53)。「週刊文春」は先週号で、木原氏の妻であるX子さんが5年前に、ある殺人事件の重要参考人として警視庁から事情聴取され、実家なども家宅捜索を受けていたことを報じた。

木原誠二官房副長官 ©共同通信社

木原氏の主張を覆す音声データを入手

 事件が起こったのは2006年4月10日未明。亡くなったのはX子さんの当時の夫、安田種雄さん(享年28)だ。当初は自殺の可能性が高いと見られていたが、12年後の2018年、コールドケース(未解決事件)を担当する警視庁捜査一課の刑事が着目したことにより、再捜査が始まった。小誌は木原氏に、X子さんへの聴取や、実家に家宅捜索が行われたか否かについて尋ねたが、木原氏は書面で全ての質問について「事実無根」と否定。小誌電子版が公開された7月5日には、代理人弁護士を通じて発表した文書で「マスコミ史上稀にみる人権侵害」としたうえで「刑事告訴を行う」とした。

亡くなった安田種雄さん(享年28)

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 だが小誌は今回、木原氏の主張を覆す音声データを入手した。2018年4月、警視庁の女性刑事と安田さんの両親とのやりとりだ。