20代の知人女性A子さんに性的暴行を加え、今年5月23日、警視庁に強制性交容疑で書類送検された埼玉西武ライオンズの山川穂高(31)。人気と実力を兼ね備えたトップ選手が、妻子ある身で不倫をしていた上に刑事事件を起こしていたという今回の事件は、球界全体を揺るがす一大スキャンダルとなった。送検から約2カ月が経過し、今月中にも検察による処分が下るとみられている。
「個室のバーと嘘をつかれホテルに連れ込まれ性的暴行を受けた」
山川は2014年に西武に入団し、近年は主砲としてチームを牽引してきた。昨シーズンは3度目のホームラン王に輝き、3月のWBC優勝メンバーにも名を連ねた。しかし、世間の興奮冷めやらぬ中、凱旋帰国直後にA子さんの件で警視庁による事情聴取を密かに受けていたのだ。
A子さんは昨年11月、山川に「個室のバーと嘘をつかれて、東京都港区のホテルに連れ込まれ、そこで性的暴行を無理矢理受けた」という旨の被害届を警察に出していた。行為のさなかに、下半身から出血するけがをしていたことも判明している。A子さんと山川は数年来の知人だったが、数回友人を介して会っているだけで、事件の日が2人きりで会った初めての日だった。
「文春オンライン」は5月11日、山川に直撃した上で、事件の詳細を報じた(“WBC侍ジャパン”西武・山川穂高(31)が“強制わいせつ致傷容疑”で事情聴取「被害女性は下半身から出血するけがも。処罰感情は強い」)。山川はA子さんと性行為をしてけがをさせたことを認めた上で、以下のように釈明した。
山川は「双方の同意の下」と主張「無理矢理するほどいかれてない」
「ちょっとひっかいちゃったのかなと思っているんですけど。それでけがをさせてしまったのは本当に申し訳ないと思っていますけど、(性行為は)無理矢理では絶対にない。無理矢理するほど、なんていうんですか、いかれてないというか(笑)」(直撃時の山川の発言)
記者の取材に対して、時折笑みも見せながら応じる山川。しかし、「(A子さんとの性的行為は)無理矢理では絶対にない」という強い言葉で「犯罪には当たらない。双方の同意の下で性行為が行われていた」という主張を繰り返した。さらに不倫についてもこう言ってのけた。
「妻がいるのに他の女性と遊んでしまった、それに対してはこのご時世ですし、自分はものすごく反省しましたし、妻にも頭をさげて、娘もいますし。自分の一瞬の欲望というか感情で、綺麗な女性と遊んでしまったというのは思います」
事件から半年以上が経過しているが、一方のA子さんの精神状態は正常とはほど遠いという。「週刊文春」は、A子さんの友人から事件の詳細を聞くことができた。